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バレエという芸術世界の華やかさと楽しさに魅せられた人全員に共通するのが、”踊るのが楽しい”という気持ち。 その気持ち持ち続ける為には、怪我のないダンサー生活が必須です。身体への正しい知識と理解、それに基づく強い身体作り、バレエの基礎を大切にする姿勢。 そのために必要な情報をお届けします。
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今回は、足について、取り上げました。

足の骨は、大きく、「足根骨(7個)」、「中足骨(5個)」、「趾骨(14個)」の3つに分かれています。
また、足の骨は、種子骨を加えると、全部で28個あります。

このうち、今回スポットを当てたのは、「中足骨」です。

その前に…。

皆さん、足裏にアーチはありますか?

足のアーチは、下図のように、親指側だけではなく、小指側、横と3つあり、中足骨もアーチを形作っています。
一般的に土踏まずと言えば足裏内側のアーチを指しますが前側、外側にもアーチが存在しています。

バレエでよく言われるアーチという概念は2つの方向があります。

(1)つま先から踵へかけての足長の方向へのアーチ(2つ)

・踵から親指への内側縦アーチ(足裏の内側)
・踵から小指への外側縦アーチ(足裏の外側)

これは分かりやすく、このアーチが美しいつま先を創るともいえます。

(2)親指から小指にかけての足幅の方向へのアーチ(1つ)

・MP関節に沿って広がる横アーチ

これは、外見上分かりにくく、忘れられがちですが、このアーチがあるか無いかで、
踊っている時の疲労度が全く変わります。


 


これらの2つのアーチはクロスしていますが、アーチが十字に交わることは有り得ません。
従って、本当の意味では、ドーム構造になります。
その構造が成り立っているとからこそ、横から見たときに、向こう側が見えるということになるのです。
そして、このドーム構造こそが、ジャンプなどでの着地におけるクッションになります。
このクッションがないと、色々な障害を引き起こすことになります。

正しい足のポジションとは?

正しい足のポジションとは、内踝、外踝の高さが水平で、且つ、親指の付け根、小指の付け根、踵の三点に体重が乗り、骨盤底筋を引き上げ、3つのアーチがきちんと存在している状態を言います。
この状態でルルベをすると、親指と人差し指の間辺りに体重が掛かり、縦の2つのアーチ(内側、外側)により、中足骨の部分で足がきちんと折れ、踵が足に対して、真っ直ぐ上に持ち上がった状態になります。

ルルベにおける問題点

本来、ルルベに限らず、アテールの時点で、アーチがきちんと上がっていることが重要です。
タンジュやプリエをする際にも、常に、このアーチをなくしてはいけません。
しかしながら、多くの傾向として、特に、ルルベになった際、親指の外側に体重が掛かり、踵が内側に捻れ、アーチが無くなるという状況が見受けられます。
これは、バレエのレッスンで「小指に乗らない!」「親指に体重を!」「踵を前に!」という指摘を、間違った形で実践している為だと思います。

この結果、中足骨が内側に捻れ、アーチが無くなるので、足は、ジャンプの衝撃を吸収することが出来ず、膝や股関節に負担が掛かります。

正しく中足骨を使う為に

正しく中足骨を使うためには、何よりも先ず、足の力を抜くことです。
これは足以外にもいえることですが、無駄な力は使わず、骨と骨の間に少しでも多くの隙間を作って下さい。
また、アキレス腱や指を縮めないように、足の裏の筋肉を使ってアーチを作ることが大切です。

先日のクラスでは、このアキレス腱の緊張を緩める状態を作り出すエクササイズを行いました。
なかなか一筋縄では行きませんでしたが、少しずつでも良いので、アキレス腱を緩める練習をしてみて下さい。
また、足には左右差があると思います。
右は出来ても左は出来ないなど、色々なハードルがあると思いますが、自分の足、引いては、自分の身体ですので、諦めずに頑張ってみて下さい。

コンディショニングやピラティスは、やったところで直ぐにバレエに反映されるわけではありません。
この意味、意義は、手段は何であれ、それらを通して自分に向き合うことで、自分の弱点、問題点、改善方法を知ること、そして、それを改善することで何よりも大好きなバレエに良い効果が齎されるということです。


全ては大好きなバレエの為です。


地味なものは楽しくないし、やりたくない!という気持ちも分かります。

が、自分に向き合い、どこがどうダメで、どこをどうすれば良いか、この問題点を改善する為には何をすればよいかというのを考えることで、結果的に、バレエが早く上達すると思います。

コンディショニングを、ただやるのではなく、バレエを楽しく、少しでも上手く、自由に踊るためにコンディショニングをするという風に考えてみては如何でしょうか。


 




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