バレエという芸術世界の華やかさと楽しさに魅せられた人全員に共通するのが、”踊るのが楽しい”という気持ち。
その気持ち持ち続ける為には、怪我のないダンサー生活が必須です。身体への正しい知識と理解、それに基づく強い身体作り、バレエの基礎を大切にする姿勢。
そのために必要な情報をお届けします。
今週のレッスン予定です。
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<CCBA>※予定は変更する場合がありますので、予めご了承下さい。
9月13日(火):18時半~、ジュニアコンディショニング、
19時半~、初級&P
9月15日(木):19時半~21時(90分):梅澤紘貴バレエクラス
21時10分~21時50分(40分):ポールド・ブラの練習
料金:3000円(要予約)
9月16日(金):19時半~21時(90分):高浦由美子バレエクラス(要予約)→(9/9&23開講)
料金:2500円
9月17日(土):16時~、初中級&P、リハ→お休み
9月18日(日):16時~、中級&P、リハ→お休み
9月19日(祝・月):16時~、初中級&P
<Gold's Gym 原宿店>
毎週木曜日
・13時~14時:ダンスコンディショニング
・21時~21時45分:バレエ・バー
・21時50分~22時20分:バレエ・センター
<Gold's Gym 渋谷店>
毎週金曜日
・17時~18時30分:バレエアカデミー
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9月22日(祝・木)に、原宿GGで、祝日プログラムがあります。
15:50-16:50:ダンスコンディショニング
17:05-17:50:バレエ初中級バー
18:00-18:45:バレエ初中級センター
今回のコンディショニングのテーマは、
「内ももを使って踊ろう!」です。
「内もも(所謂、内転筋)」という、摩訶不思議な筋肉。
”内ももを使って!”と言われても、その感覚って、分かるようで分からない。
・内ももを使うってどういうことでしょうか?
・反対に、内ももが使えていない状態は、どういう状態でしょうか?
・また、内ももとは具体的にどの筋肉で、どのような使い方があるのでしょうか?
レッスンにおいて、内ももを注意する場合、2つの観点から見ています。
また、内ももの使い方には2種類あります。
例えば、”内ももで立つ!”というような注意を、きちんと理解し、バレエの動きの中に活かせているでしょうか?かなり怪しいのではないでしょうか。
また、”内ももを使いなさい!”と言われたら、頑張って寄せようとする人も多いと思います。
その結果、残念ながら、ターン・インになってしまいます。
二―・インにもなります。
しかし、内転筋を使って床を押すことが出来れば、骨盤からの引き上げ、そして背骨への繋がりを感じることも出来ます。
内腿を絞り上げながら立つ感覚が得られれば、アラベスク等にも繋がります。
という訳で、内ももという、分かるようで分からないエリアについて考え、エクササイズを通して感じ、実際のレッスンの中で使えるように練習しましょう。
その後、バレエレッスンを受ける方は、実際に動きの中で使っている感覚が得られるかを、考えながらやってみて下さい。
レッスンは、コンディショニングでやったことが意識できるような内容で構成しますので、考えたり、感じたりしやすいと思います。
都合つく方は、是非ご参加下さい。
最後に。
エクササイズクラスを紹介すると、色々な質問を受けます。
質問してくれることはとても嬉しいことだし、素晴らしいことです。
が、その内容で、その人の今後の展開が見えてしまいます。
「この人は上手く行くようになるだろう」「この人は難しいかも...」。
その違いはどこにあるでしょうか。
一度、考えてみて下さい。
「自分が次のレベルに進むためには、どうすべきか?」
そして、
「その為には、どのような質問をすべきか?」
身体は、常に変わり続けています。
毎日同じということは絶対にありません。
それを踏まえて、ステップアップできるように頑張りましょう。
佐野
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15:50-16:50:ダンスコンディショニング
17:05-17:50:バレエ初中級バー
18:00-18:45:バレエ初中級センター
今回のコンディショニングのテーマは、
「内ももを使って踊ろう!」です。
「内もも(所謂、内転筋)」という、摩訶不思議な筋肉。
”内ももを使って!”と言われても、その感覚って、分かるようで分からない。
・内ももを使うってどういうことでしょうか?
・反対に、内ももが使えていない状態は、どういう状態でしょうか?
・また、内ももとは具体的にどの筋肉で、どのような使い方があるのでしょうか?
レッスンにおいて、内ももを注意する場合、2つの観点から見ています。
また、内ももの使い方には2種類あります。
例えば、”内ももで立つ!”というような注意を、きちんと理解し、バレエの動きの中に活かせているでしょうか?かなり怪しいのではないでしょうか。
また、”内ももを使いなさい!”と言われたら、頑張って寄せようとする人も多いと思います。
その結果、残念ながら、ターン・インになってしまいます。
二―・インにもなります。
しかし、内転筋を使って床を押すことが出来れば、骨盤からの引き上げ、そして背骨への繋がりを感じることも出来ます。
内腿を絞り上げながら立つ感覚が得られれば、アラベスク等にも繋がります。
という訳で、内ももという、分かるようで分からないエリアについて考え、エクササイズを通して感じ、実際のレッスンの中で使えるように練習しましょう。
その後、バレエレッスンを受ける方は、実際に動きの中で使っている感覚が得られるかを、考えながらやってみて下さい。
レッスンは、コンディショニングでやったことが意識できるような内容で構成しますので、考えたり、感じたりしやすいと思います。
都合つく方は、是非ご参加下さい。
最後に。
エクササイズクラスを紹介すると、色々な質問を受けます。
質問してくれることはとても嬉しいことだし、素晴らしいことです。
が、その内容で、その人の今後の展開が見えてしまいます。
「この人は上手く行くようになるだろう」「この人は難しいかも...」。
その違いはどこにあるでしょうか。
一度、考えてみて下さい。
「自分が次のレベルに進むためには、どうすべきか?」
そして、
「その為には、どのような質問をすべきか?」
身体は、常に変わり続けています。
毎日同じということは絶対にありません。
それを踏まえて、ステップアップできるように頑張りましょう。
佐野
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美しい甲を目指してということで、前回まで3回にわたり説明してきました。
Part1:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/657/
Part2:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/658/
Part3:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/660/
そして、今回が最終回。
美しい甲の為に必要なことは、
「足裏の筋肉強化」と「つま先を正しく伸ばす練習」です。
そして、この
「つま先を正しく伸ばす」為には、自分の持っている関節を、”きちんと動かして正しく使う”
ということが必要となります。
前回(Part3)では、”きちんと足の関節を使う”為には、どうすれば良いか?ということで、2つ挙げました。
(1)足にある骨を、バラバラに使えるようになること
(2)甲を足の部分のことだけと思わず、全身をくまなく使うということ
です。
前回は、このうち(1)について説明したので、今回は(2)甲を足の部分のことだけと思わず、全身をくまなく使うということについて説明します。
大前提として、「足裏の筋肉を強化する」ことは、とても重要です。
その為に、エクササイズバンドやタオルギャザー、そして、フロッグハンドなどのアイテムが用いられていると思います。
が、バレエの為には、バレエで使えるようになるのが目的であり、その為には、やはり、バレエの練習で何とかすることの方が大事です。
さて、そこで質問です。
皆さん、バー・レッスンで、甲を出す為に必要な、強い足裏の筋肉を作るエクササイズ、きちんと出来ていますか?
では、強い足裏を作るエクササイズは、バー・レッスンのどの動きで行われているのでしょうか?
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
そう、タンジュ(デガジェ)です。
「甲を出す為に足裏の筋肉を強化するエクササイズ」は、「つま先を伸ばすためのエクササイズ」と”同じ”です。
つまり、バー・レッスンの、タンジュとデガジェが正しく出来ているかということに尽きます。
タンジュとは、1番&5番ポジションから、足を前・横・後に出し、1番&5番ポジションに戻るという動きです。
先ず、この1番&5番ポジションに正しく立つというところがとても重要です。
出だしが間違っていたら、その後正しい動きは出来ないからです。
(誰の言葉かは分かりませんが)よく言われる以下の言葉。
”プリエをホンの少し適当にやる、
するとタンジュがもう少し適当になる。
結果、ジュッテが適当になり、
グランバットマンがかなり適当になる。
そして、どうなるか、
グランジュッテで転ぶことになります。”
でも、今はこれのもっと前の話です。
1番ポジションに正しく真っ直ぐ立つというところだから。
これが出来ない人、かなり多いです。
骨盤の後傾&前傾、アーチが潰れている、膝が伸びていない&押し込んでいる、腰が反っている、重心がつま先、若しくは踵に乗り過ぎている、身体が前傾しているなど。
骨盤は、身体を上下に分ける部分で、この骨盤の動きはとても重要な役割を果たしています。
先ず、1番ポジションで立った時、踵の上に坐骨があり、その二つを結ぶラインが床から垂直に繋がった意識があるかどうかです。
骨盤を立てて!というのも、このような意識があれば、出来ている可能性が高いです。
この状態で初めて、下半身と骨盤がずれずにセットで、また、骨盤と下半身を分離して動くことが出来ます。
さて、このような正しい1番ポジションが出来ているという前提で、タンジュを考えてみます。
先ず、タンジュの軸足について。
軸足は、床下に向かって錘が付いていて、下に引っ張られるような感じで、床を3点で圧して立ちます。この時、踵に体重が乗っていない、小指から踵までのラインが浮いているなどはNGです。
アーチを意識して、3点で床をしっかりと圧して下さい。
また、上半身は、背中から頭にかけて上に伸ばす様な感じで立ちます。
この時、肋骨が持ち上がる(肋骨が開いてしまう)人がいますが、これもNGです。
背中側を頭の後頭部から引っ張るようなイメージで。
その結果、体が床に対して上下に引っ張れるので、股関節に乗っかるという問題も解消され、足に余な負担をかけずにすみます。
次に、タンジュの動足についてです。
軸足に対して、動足は、足の踵から指先までを、「床をなめるように(マッサージするように)」に動かしながら出します。
その時、踵を上に持ち上げるのではなく、寧ろ、踵は床を圧し、足裏アーチを使って脚全体を伸ばすように使います。
タンジュの動足を動かす時には、まず、脚の裏側の筋肉(ハムストリングや脹脛)を伸ばします。そのまま動きの中でも伸ばし続けていくと、これ以上伸びないという状況になり、この時初めて踵が床から離れます。
そのまま、つま先がギリギリ床から離れないところまで滑らせて行きます。
ということは、踵は、そんなに簡単に床からは浮かないのです。
また、出した脚を1番&5番ポジションに戻す時も、床を滑らしながら戻ります。
この時、踵は、出す時に離れたのと同じ位置で床に着きます。
そして、これは早くてもゆっくりでも変わりません。
もう一つ、タンジュで注意しなければならないことは、両脚のアン・ドゥ・オールの意識です。脚の付け根から踵・つま先までが引っ張られるような感じで、脚全体が螺旋状になりながら遠くに伸びていくようなイメージ。
その際、土踏まずをしっかりと引き上げ、膝の裏側を身体前に捻じる出すように。
また、タンジュし終わった脚も常に遠くへ伸びて行く意識で、止まりながらもアン・ドゥ・オールし続けること必要です。
甲が出るとか高いとかよりも、このアン・ドゥ・オールされた脚全体がつま先まで1本のラインとなって遠くに伸びているということが大事です。
この意識があれば、バナナ足にもならないのです。
また、タンジュを通して、膝は全く緩むことはありません。
特に、出す時と戻す時に、緩む意識はないのに緩んでいる人がとても多いです。
2本の脚から、1本の脚になる時の脚の離れ方と、1本の脚から2本の脚になる時の戻し方。
この時の意識もとても大切です。
さて、ここで大事なことがあります。
これらのことは、甲の高さや甲が出てる、出ていないに関係なく、全ての基本となるべきことです。
甲を出す為のエクササイズがタンジュだとして、甲云々より先にやるべきことは、全身を使ってタンジュをするということです。
軸足にきちんと骨盤が載っていなければ、反対に、関節に乗り過ぎていれば(引き上がっていない)出す脚の自由度は下がり、ましてや、アン・ドゥ・オールしながら動かすことは出来なくなります。
また、股関節からつま先までが一つのラインで繋がっていなければ、足先を伸ばしたり、甲を出したりということも出来ません。
アン・ドゥ・オールをしながら踵を前に出せるようになると、全体的なラインが綺麗になるので、甲が低いとか、膝下がO脚になっていたりするマイナス部分を目立たなくすることが出来ます。
要は、正しいアライメントでつま先までを使うということです。
甲のみに注目するのではなく、甲を含めた脚全体のラインを綺麗にするということを考えた方が良いと思います。
そして、これは、ピケで立つ時にも大切になることです。
特に大人から始めた方は、ピケで立つ時に踵が外側にくるっと回ってしまいがちです(内脚)。
これは、アン・ドゥ・オールを、脚全体を回すのではなく、膝下、若しくは、つま先だけ開くという意識でやっている場合によく起こります。
しかも、この状態で踵を高くという意識があればあるほど、踵を上げると体重が外側に掛かって行くので、結果、薬指か小指の中足骨骨折という怪我にも繋がります。
バレエは、美しいラインを求める為、高い甲に憧れる気持ちも分かります。
が、そういう人程、アン・ドゥ・オールを常に意識し、脚全体の筋肉が生み出すラインを求めて欲しいものです。
そして、正しい動きを習得することは、身体にとっても頭にとっても、そして見た目にも嬉しいことです。
しかも、正しい動きを習得する過程で、足の裏の筋肉、脹脛、足首は、自然と鍛えられるので、結果、強い脚を作ることができるのです。
バレエは、タンジュの良し悪しで、奥深くもなり、陳腐にもなります。
振付家バランシン曰く、「難しいアンシェヌマンをやるよりも、タンジュを何十回、何百回と繰り返す方がよっぽど良い」と。
成る程納得です。
日々の努力の積み重ねが、理想の脚をに手に入れる唯一の方法です。
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Part2:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/658/
Part3:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/660/
そして、今回が最終回。
美しい甲の為に必要なことは、
「足裏の筋肉強化」と「つま先を正しく伸ばす練習」です。
そして、この
「つま先を正しく伸ばす」為には、自分の持っている関節を、”きちんと動かして正しく使う”
ということが必要となります。
前回(Part3)では、”きちんと足の関節を使う”為には、どうすれば良いか?ということで、2つ挙げました。
(1)足にある骨を、バラバラに使えるようになること
(2)甲を足の部分のことだけと思わず、全身をくまなく使うということ
です。
前回は、このうち(1)について説明したので、今回は(2)甲を足の部分のことだけと思わず、全身をくまなく使うということについて説明します。
大前提として、「足裏の筋肉を強化する」ことは、とても重要です。
その為に、エクササイズバンドやタオルギャザー、そして、フロッグハンドなどのアイテムが用いられていると思います。
が、バレエの為には、バレエで使えるようになるのが目的であり、その為には、やはり、バレエの練習で何とかすることの方が大事です。
さて、そこで質問です。
皆さん、バー・レッスンで、甲を出す為に必要な、強い足裏の筋肉を作るエクササイズ、きちんと出来ていますか?
では、強い足裏を作るエクササイズは、バー・レッスンのどの動きで行われているのでしょうか?
↓
↓
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そう、タンジュ(デガジェ)です。
「甲を出す為に足裏の筋肉を強化するエクササイズ」は、「つま先を伸ばすためのエクササイズ」と”同じ”です。
つまり、バー・レッスンの、タンジュとデガジェが正しく出来ているかということに尽きます。
タンジュとは、1番&5番ポジションから、足を前・横・後に出し、1番&5番ポジションに戻るという動きです。
先ず、この1番&5番ポジションに正しく立つというところがとても重要です。
出だしが間違っていたら、その後正しい動きは出来ないからです。
(誰の言葉かは分かりませんが)よく言われる以下の言葉。
”プリエをホンの少し適当にやる、
するとタンジュがもう少し適当になる。
結果、ジュッテが適当になり、
グランバットマンがかなり適当になる。
そして、どうなるか、
グランジュッテで転ぶことになります。”
でも、今はこれのもっと前の話です。
1番ポジションに正しく真っ直ぐ立つというところだから。
これが出来ない人、かなり多いです。
骨盤の後傾&前傾、アーチが潰れている、膝が伸びていない&押し込んでいる、腰が反っている、重心がつま先、若しくは踵に乗り過ぎている、身体が前傾しているなど。
骨盤は、身体を上下に分ける部分で、この骨盤の動きはとても重要な役割を果たしています。
先ず、1番ポジションで立った時、踵の上に坐骨があり、その二つを結ぶラインが床から垂直に繋がった意識があるかどうかです。
骨盤を立てて!というのも、このような意識があれば、出来ている可能性が高いです。
この状態で初めて、下半身と骨盤がずれずにセットで、また、骨盤と下半身を分離して動くことが出来ます。
さて、このような正しい1番ポジションが出来ているという前提で、タンジュを考えてみます。
先ず、タンジュの軸足について。
軸足は、床下に向かって錘が付いていて、下に引っ張られるような感じで、床を3点で圧して立ちます。この時、踵に体重が乗っていない、小指から踵までのラインが浮いているなどはNGです。
アーチを意識して、3点で床をしっかりと圧して下さい。
また、上半身は、背中から頭にかけて上に伸ばす様な感じで立ちます。
この時、肋骨が持ち上がる(肋骨が開いてしまう)人がいますが、これもNGです。
背中側を頭の後頭部から引っ張るようなイメージで。
その結果、体が床に対して上下に引っ張れるので、股関節に乗っかるという問題も解消され、足に余な負担をかけずにすみます。
次に、タンジュの動足についてです。
軸足に対して、動足は、足の踵から指先までを、「床をなめるように(マッサージするように)」に動かしながら出します。
その時、踵を上に持ち上げるのではなく、寧ろ、踵は床を圧し、足裏アーチを使って脚全体を伸ばすように使います。
タンジュの動足を動かす時には、まず、脚の裏側の筋肉(ハムストリングや脹脛)を伸ばします。そのまま動きの中でも伸ばし続けていくと、これ以上伸びないという状況になり、この時初めて踵が床から離れます。
そのまま、つま先がギリギリ床から離れないところまで滑らせて行きます。
ということは、踵は、そんなに簡単に床からは浮かないのです。
また、出した脚を1番&5番ポジションに戻す時も、床を滑らしながら戻ります。
この時、踵は、出す時に離れたのと同じ位置で床に着きます。
そして、これは早くてもゆっくりでも変わりません。
もう一つ、タンジュで注意しなければならないことは、両脚のアン・ドゥ・オールの意識です。脚の付け根から踵・つま先までが引っ張られるような感じで、脚全体が螺旋状になりながら遠くに伸びていくようなイメージ。
その際、土踏まずをしっかりと引き上げ、膝の裏側を身体前に捻じる出すように。
また、タンジュし終わった脚も常に遠くへ伸びて行く意識で、止まりながらもアン・ドゥ・オールし続けること必要です。
甲が出るとか高いとかよりも、このアン・ドゥ・オールされた脚全体がつま先まで1本のラインとなって遠くに伸びているということが大事です。
この意識があれば、バナナ足にもならないのです。
また、タンジュを通して、膝は全く緩むことはありません。
特に、出す時と戻す時に、緩む意識はないのに緩んでいる人がとても多いです。
2本の脚から、1本の脚になる時の脚の離れ方と、1本の脚から2本の脚になる時の戻し方。
この時の意識もとても大切です。
さて、ここで大事なことがあります。
これらのことは、甲の高さや甲が出てる、出ていないに関係なく、全ての基本となるべきことです。
甲を出す為のエクササイズがタンジュだとして、甲云々より先にやるべきことは、全身を使ってタンジュをするということです。
軸足にきちんと骨盤が載っていなければ、反対に、関節に乗り過ぎていれば(引き上がっていない)出す脚の自由度は下がり、ましてや、アン・ドゥ・オールしながら動かすことは出来なくなります。
また、股関節からつま先までが一つのラインで繋がっていなければ、足先を伸ばしたり、甲を出したりということも出来ません。
アン・ドゥ・オールをしながら踵を前に出せるようになると、全体的なラインが綺麗になるので、甲が低いとか、膝下がO脚になっていたりするマイナス部分を目立たなくすることが出来ます。
要は、正しいアライメントでつま先までを使うということです。
甲のみに注目するのではなく、甲を含めた脚全体のラインを綺麗にするということを考えた方が良いと思います。
そして、これは、ピケで立つ時にも大切になることです。
特に大人から始めた方は、ピケで立つ時に踵が外側にくるっと回ってしまいがちです(内脚)。
これは、アン・ドゥ・オールを、脚全体を回すのではなく、膝下、若しくは、つま先だけ開くという意識でやっている場合によく起こります。
しかも、この状態で踵を高くという意識があればあるほど、踵を上げると体重が外側に掛かって行くので、結果、薬指か小指の中足骨骨折という怪我にも繋がります。
バレエは、美しいラインを求める為、高い甲に憧れる気持ちも分かります。
が、そういう人程、アン・ドゥ・オールを常に意識し、脚全体の筋肉が生み出すラインを求めて欲しいものです。
そして、正しい動きを習得することは、身体にとっても頭にとっても、そして見た目にも嬉しいことです。
しかも、正しい動きを習得する過程で、足の裏の筋肉、脹脛、足首は、自然と鍛えられるので、結果、強い脚を作ることができるのです。
バレエは、タンジュの良し悪しで、奥深くもなり、陳腐にもなります。
振付家バランシン曰く、「難しいアンシェヌマンをやるよりも、タンジュを何十回、何百回と繰り返す方がよっぽど良い」と。
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10月より、STEFANO PESCHIULLIのバレエクラスを開催します。
ーSTEFANO PESCHIULLIー

イタリア、ブリンディジでバレエを始める。Associazione Italiana Danzatori(ローマ)を卒業。Académie de danse classique Princesse Grace(モンテカルロ)にてバレエを学ぶ。ウラジーミル・ワシーリエフ、スヴェトラーナ・ザハロワを始め、その他多くのエトワールに師事。
バレエ経験:
ヨーロッパの様々な著名な劇場に所属。(ウィーン・フォルクスオパー歌劇場、インペリアル・ロシア・バレエ団、セルビア・ベオグラード国立劇場、チェコ・オモロウツ・モラヴィア劇場、イタリア国立バレエ団など。)「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「ジゼル」「ドン・キホーテ」「バヤデール」「海賊」「スパルタクス」「Polovtsian Dances」など全てのレパートリーに多数出演。イタリア、スペイン、ドイツ、チェコ、セルビア、ルーマニア、日本、韓国など様々な国で、パフォーマンスを経験。セルビア・ベオグラード国立バレエ学校にて、パ・ド・ドゥ、レパートリーのアシスタント講師を経験。2015年 日本でダンサー、バレエ講師およびジャイロキネシス・トレーナーとして活動。現在、イタリアにてバレエ講師、ジャイロキネシス講師として活躍中。(9月よりジャイロトニック講師の資格取得完了予定)
日本でのバレエ経験:
ウィーン・フォルクスオパー歌劇場の「ニューイヤーコンサート2015」にソリストとして参加し、日本国内・韓国を全国行脚しコンサートを実施。2015年、東京にて3ヶ月間、バレエのレパートリー/パドドゥクラス、ストレッチ・クラス、ジャイロキネシス・クラスの講師を経験。
www.stefanopeschiulli.com
https://www.facebook.com/stefanopeschiullijapan/
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Schedule(レッスン予定)
BALLET INTERMIDIATE - ADVANCED(中上級)
月・木・金:10:00-11:30
BALLET BEGINNER - INTERMIDIATE(初中級)
月・木・金:11:45-13:15
土:10:00-11:30
ADAGIO PAS DE DEUX(アダージオ)
金:13:30-15:00
GYROKINESIS®(ジャイロキネシス)
土:11:45-12:45
クラス料金:¥3,000
最少催行人数:3人
スタジオ:CCBAスタジオ(東急田園都市線 駒沢大学駅より徒歩6分)
※レッスンは、日本語で行われます。
※最少催行人数に満たない場合で、レッスンが開講されない場合は、メールにて連絡いたします。
※最少催行人数に満たない場合、プライベートにて受講して頂くことも可能です。希望の方は改めて連絡下さい。
<予約方法>
予め、メールにて参加予約をお願いします。
E-mail:chiiho@vitaminhouse.co.jp
・予約・キャンセル共に、前日までに連絡下さい。
・料金は、お釣りの無いようにご協力お願いします。
・予約メールに対して、2日以内に返信します。
もし返信がない場合は、お手数ですが、再度ご連絡下さい。
・尚、携帯の迷惑メール設定等をしている方は、「chiiho@vitaminhouse.co.jp」
からのメールを受信可能にしておいて下さい。
ーSTEFANO PESCHIULLIー
イタリア、ブリンディジでバレエを始める。Associazione Italiana Danzatori(ローマ)を卒業。Académie de danse classique Princesse Grace(モンテカルロ)にてバレエを学ぶ。ウラジーミル・ワシーリエフ、スヴェトラーナ・ザハロワを始め、その他多くのエトワールに師事。
バレエ経験:
ヨーロッパの様々な著名な劇場に所属。(ウィーン・フォルクスオパー歌劇場、インペリアル・ロシア・バレエ団、セルビア・ベオグラード国立劇場、チェコ・オモロウツ・モラヴィア劇場、イタリア国立バレエ団など。)「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「くるみ割り人形」「ジゼル」「ドン・キホーテ」「バヤデール」「海賊」「スパルタクス」「Polovtsian Dances」など全てのレパートリーに多数出演。イタリア、スペイン、ドイツ、チェコ、セルビア、ルーマニア、日本、韓国など様々な国で、パフォーマンスを経験。セルビア・ベオグラード国立バレエ学校にて、パ・ド・ドゥ、レパートリーのアシスタント講師を経験。2015年 日本でダンサー、バレエ講師およびジャイロキネシス・トレーナーとして活動。現在、イタリアにてバレエ講師、ジャイロキネシス講師として活躍中。(9月よりジャイロトニック講師の資格取得完了予定)
日本でのバレエ経験:
ウィーン・フォルクスオパー歌劇場の「ニューイヤーコンサート2015」にソリストとして参加し、日本国内・韓国を全国行脚しコンサートを実施。2015年、東京にて3ヶ月間、バレエのレパートリー/パドドゥクラス、ストレッチ・クラス、ジャイロキネシス・クラスの講師を経験。
www.stefanopeschiulli.com
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前回(Part1)、私の教室の目的、私が指導する上での目的は、
「バレエを通して、(子ども)が変わること」
子どもを「変える」のではなく、子どもが自ら「変わる」こと。
毎日の生活や考え方、取り組み方が、バレエを通して(自分から)変わること。
と書きました。
であれば、バレエの上達の為に取り組む「コンディショニング」は、自分からやろうと思ってやらなければ、意味がありません。
バレエの上達の為に必要だからと、嫌々やっても、百害あって一利なし。
(言われたから)「仕方なくやる、やらなきゃ…」ではなく、
(こうなりたいから、このために自分から)「やってみよう!」を目指したい。
なので、ジュニアコンディショニングのクラスは、先ず、話を聞くことから始めます。
今の問題、悩み、変わったこと、起こったことなど。
特に、今回は子どもながらにも、怒涛のようなスケジュールの夏を乗り越え、暫しの帰省後です。
一番大きな変化は、新学年になったこと(インターナショナルの学校なので、学年が一つ上がる)。その様子や、その中での問題点について話してくれました。
生活に関する問題も幾つかありました。
こちらに関しては、改善の為に直ぐにでも実行できることを伝えました。
それをやるかどうか、またやるとして具体的に何をするかは、本人次第です。
そこを考えて欲しいし、自ら問題だと思っていることであればこそ、自ら変わろうとして欲しいのです。
そして、身体(動き)に関する悩み?として、「頭と体が上手くリンクしない」
というのがありました。
(このように、この半年くらいの間に、自分自身の問題を認識し、伝えることができるようにもなりました。これも、成長の一つの証だと思います。)
バレエに限らず、頭で分かっていても出来ないことって沢山あります。
分かっているのに出来ない。
また、何か一つに気をつけたら、別のところをすっかり忘れてしまうということも屡見られます。
例えば、ジャンプの練習。
・振りを覚え、
・音楽に合わせて跳び、
・その時、腕は柔らかく動かし、爪先はシャープに伸ばす。
これに要求されることは、
・集中力
・音楽性
・コーディネーション力
・瞬時の判断と感覚(ジャンプした瞬間に思い通りのことが出来るか)
などです。
「つま先を伸ばす」ことは出来ても、ジャンプした時に「つま先を伸ばせない」のであれば、意味がありません。
また、1番でのソッテの連続では伸ばせても、複雑なアンシェヌマンになったら伸ばせなくなったり、腕の動きが加わったら伸ばせなくなったりすることもあります。
そこで、これらの問題を解決すべく、幾つかのエクササイズを行いました。
ゴールは、全体的な身体の筋力や運動能力を高めること。
自分が今悩んでいること、困っていることを聞いて、それに対して一緒に解決策を考えるということは、(言われたから)「仕方なくやる」とはならず、(解決したいから)「やってみる」となります。
そして、これは、将来何をしたとしても無駄にはなりません。
全身を使って動くことで、コーディネーション力や瞬時の判断なども養われます。
簡単なエクササイズですが、出来ないことも沢山ありました。
でも、「出来ません!」って言いながら、さっきまでのちょっと疲れた様子はどこへやらで、
とっても楽しそう!
「もう一回やってみる!」
決められた回数を熟すのではなく、自らやってみる。
出来ないから、どうやれば出来るかを考えて、またトライしてみる。
子どもは、元気で楽しい!が一番です。
来週は学校行事でお休み。
再来週会う時には、また一回り成長していると信じて。
そして、翌日嬉しいメールがお母様から届きました。
「マイペースで、苦手なことは特に時間のかかるタイプですが、”できるだけ早く寝る約束をしたから!”と言って、めずらしく自分からテキパキと明日の学校の支度まですませていました」
問題解決の為に、早速自ら考えて行動出来たことは、とても素晴らしいことだと思います。
「教育」の目的。
知識や手法を伝えていくこと(教える)と、その人自身が成長していくことを手助けしていくこと(育てる)。
クラスの中での気づきが、毎日の生活や考え方、取り組み方に影響を与え、自分から変わることが出来た訳です。
これで、一つ、”身体的に”ではなく、”精神的に”成長できたと思います。
ちびっこダンサーのためのコンディショニングについては、直接お問合せ下さい。
E-mail:chiiho@vitaminhouse.co.jp
佐野 ちいほ
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「バレエを通して、(子ども)が変わること」
子どもを「変える」のではなく、子どもが自ら「変わる」こと。
毎日の生活や考え方、取り組み方が、バレエを通して(自分から)変わること。
と書きました。
であれば、バレエの上達の為に取り組む「コンディショニング」は、自分からやろうと思ってやらなければ、意味がありません。
バレエの上達の為に必要だからと、嫌々やっても、百害あって一利なし。
(言われたから)「仕方なくやる、やらなきゃ…」ではなく、
(こうなりたいから、このために自分から)「やってみよう!」を目指したい。
なので、ジュニアコンディショニングのクラスは、先ず、話を聞くことから始めます。
今の問題、悩み、変わったこと、起こったことなど。
特に、今回は子どもながらにも、怒涛のようなスケジュールの夏を乗り越え、暫しの帰省後です。
一番大きな変化は、新学年になったこと(インターナショナルの学校なので、学年が一つ上がる)。その様子や、その中での問題点について話してくれました。
生活に関する問題も幾つかありました。
こちらに関しては、改善の為に直ぐにでも実行できることを伝えました。
それをやるかどうか、またやるとして具体的に何をするかは、本人次第です。
そこを考えて欲しいし、自ら問題だと思っていることであればこそ、自ら変わろうとして欲しいのです。
そして、身体(動き)に関する悩み?として、「頭と体が上手くリンクしない」
というのがありました。
(このように、この半年くらいの間に、自分自身の問題を認識し、伝えることができるようにもなりました。これも、成長の一つの証だと思います。)
バレエに限らず、頭で分かっていても出来ないことって沢山あります。
分かっているのに出来ない。
また、何か一つに気をつけたら、別のところをすっかり忘れてしまうということも屡見られます。
例えば、ジャンプの練習。
・振りを覚え、
・音楽に合わせて跳び、
・その時、腕は柔らかく動かし、爪先はシャープに伸ばす。
これに要求されることは、
・集中力
・音楽性
・コーディネーション力
・瞬時の判断と感覚(ジャンプした瞬間に思い通りのことが出来るか)
などです。
「つま先を伸ばす」ことは出来ても、ジャンプした時に「つま先を伸ばせない」のであれば、意味がありません。
また、1番でのソッテの連続では伸ばせても、複雑なアンシェヌマンになったら伸ばせなくなったり、腕の動きが加わったら伸ばせなくなったりすることもあります。
そこで、これらの問題を解決すべく、幾つかのエクササイズを行いました。
ゴールは、全体的な身体の筋力や運動能力を高めること。
自分が今悩んでいること、困っていることを聞いて、それに対して一緒に解決策を考えるということは、(言われたから)「仕方なくやる」とはならず、(解決したいから)「やってみる」となります。
そして、これは、将来何をしたとしても無駄にはなりません。
全身を使って動くことで、コーディネーション力や瞬時の判断なども養われます。
簡単なエクササイズですが、出来ないことも沢山ありました。
でも、「出来ません!」って言いながら、さっきまでのちょっと疲れた様子はどこへやらで、
とっても楽しそう!
「もう一回やってみる!」
決められた回数を熟すのではなく、自らやってみる。
出来ないから、どうやれば出来るかを考えて、またトライしてみる。
子どもは、元気で楽しい!が一番です。
来週は学校行事でお休み。
再来週会う時には、また一回り成長していると信じて。
そして、翌日嬉しいメールがお母様から届きました。
「マイペースで、苦手なことは特に時間のかかるタイプですが、”できるだけ早く寝る約束をしたから!”と言って、めずらしく自分からテキパキと明日の学校の支度まですませていました」
問題解決の為に、早速自ら考えて行動出来たことは、とても素晴らしいことだと思います。
「教育」の目的。
知識や手法を伝えていくこと(教える)と、その人自身が成長していくことを手助けしていくこと(育てる)。
クラスの中での気づきが、毎日の生活や考え方、取り組み方に影響を与え、自分から変わることが出来た訳です。
これで、一つ、”身体的に”ではなく、”精神的に”成長できたと思います。
ちびっこダンサーのためのコンディショニングについては、直接お問合せ下さい。
E-mail:chiiho@vitaminhouse.co.jp
佐野 ちいほ
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