バレエという芸術世界の華やかさと楽しさに魅せられた人全員に共通するのが、”踊るのが楽しい”という気持ち。
その気持ち持ち続ける為には、怪我のないダンサー生活が必須です。身体への正しい知識と理解、それに基づく強い身体作り、バレエの基礎を大切にする姿勢。
そのために必要な情報をお届けします。
前回、Part1では、
甲が出ない
甲を高くしたい
甲を伸ばしたい
という要望に対して、
・何故、甲を出す(高くする)ということをしたいのか?
・どの程度甲が出れば良いのか?(甲だけが出れば良いのか?)
・甲が出だとして、それをどうしたいのか?
ということを考える必要があると書きました。
今回は、考えた上で、では、どうするか?ということについてです。
先ず、バレエがスポーツではなく、芸術である以上、甲に対する要望は全て、
”見た目”を美しくしたいからということではないでしょうか。
そして、この”見た目”が、バレエにおける”美しいライン”に繋がるのだと思います。
そう、バレエは、”美しいライン”を求めている訳だから。
だから、甲を高くしたいというのも、結局は、”脚のラインを美しくしたい”ということです。
(甲が出ていなくても、バレエのテクニックの多くが出来てしまいます。)
ということは、ただ単に甲が出れば良いのではなく、また、甲だけが出れば良いのでもないはずです。
ただ、問題は”美しい”という価値観が、人それぞれ異なることです。
そして、忘れてはいけないこと。
それは、バレエは身体全体で表現する芸術です。
だから、脚だけに囚われるのではなく、身体全体の美しいラインを考える必要があります。
そして、もう一つ忘れてはいけないこと。
それは、美しいラインを手に入れたとしても、それを実際の舞台上で使えなければ全く意味がありません。
ボディビルダーのように、単に魅せるだけの筋肉と、実際に動くための筋肉が違うのです。
バレエは、その美しいラインを保ったまま、テクニックを熟す必要があります。
ということは、その為に必要な強さ(筋力)も、同時に兼ね備える必要があります。
バレエには、ゆっくりな動きも早い動きもあります。
アダージオなら美しいラインを保てても、早い動きになるとつま先まで伸びきらないのでは、意味がありません。
アレグロのジャンプで、床を圧して踏み切るだけの足裏の強さがなければ、空中で美しいラインを作ることは出来ません。
甲を伸ばすことだけを考えて、筋力強化を行わなかった結果、
キトリやジゼルのポアントでのホップが出来なくなった人もいます。
また、甲だけを伸ばしたことで、怪我しやすくなった人もいます。
「甲が伸びている」という場合、単に「甲に乗っかっている」だけの場合も多いし、それは即ち、引き上がっていないことを意味します。
32回転のグランフェッテを、甲に乗っかった状態で回ることは、恐らく無理です。
ただ、それを”甲が伸びて綺麗!”と錯覚している人が多いのも事実で、だからこそ、”甲を伸ばす”ということに、異常な憧れが生じているのかもしれません。
美しい甲の為に必要なことは、”強さ”と”柔らかさ”だと言えます。
両方が共存する必要があるのです。
片方しかなければ、どちらかは宝の持ち腐れです。
そして、その”強さ”と”柔らかさ”を兼ね備えた上で、自分にとって一番美しいラインを、全身で作りだす必要があると思うのです。
さて、漸く本題と思いましたが、また長くなりすぎたので、Part3へ続きます。
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甲が出ない
甲を高くしたい
甲を伸ばしたい
という要望に対して、
・何故、甲を出す(高くする)ということをしたいのか?
・どの程度甲が出れば良いのか?(甲だけが出れば良いのか?)
・甲が出だとして、それをどうしたいのか?
ということを考える必要があると書きました。
今回は、考えた上で、では、どうするか?ということについてです。
先ず、バレエがスポーツではなく、芸術である以上、甲に対する要望は全て、
”見た目”を美しくしたいからということではないでしょうか。
そして、この”見た目”が、バレエにおける”美しいライン”に繋がるのだと思います。
そう、バレエは、”美しいライン”を求めている訳だから。
だから、甲を高くしたいというのも、結局は、”脚のラインを美しくしたい”ということです。
(甲が出ていなくても、バレエのテクニックの多くが出来てしまいます。)
ということは、ただ単に甲が出れば良いのではなく、また、甲だけが出れば良いのでもないはずです。
ただ、問題は”美しい”という価値観が、人それぞれ異なることです。
そして、忘れてはいけないこと。
それは、バレエは身体全体で表現する芸術です。
だから、脚だけに囚われるのではなく、身体全体の美しいラインを考える必要があります。
そして、もう一つ忘れてはいけないこと。
それは、美しいラインを手に入れたとしても、それを実際の舞台上で使えなければ全く意味がありません。
ボディビルダーのように、単に魅せるだけの筋肉と、実際に動くための筋肉が違うのです。
バレエは、その美しいラインを保ったまま、テクニックを熟す必要があります。
ということは、その為に必要な強さ(筋力)も、同時に兼ね備える必要があります。
バレエには、ゆっくりな動きも早い動きもあります。
アダージオなら美しいラインを保てても、早い動きになるとつま先まで伸びきらないのでは、意味がありません。
アレグロのジャンプで、床を圧して踏み切るだけの足裏の強さがなければ、空中で美しいラインを作ることは出来ません。
甲を伸ばすことだけを考えて、筋力強化を行わなかった結果、
キトリやジゼルのポアントでのホップが出来なくなった人もいます。
また、甲だけを伸ばしたことで、怪我しやすくなった人もいます。
「甲が伸びている」という場合、単に「甲に乗っかっている」だけの場合も多いし、それは即ち、引き上がっていないことを意味します。
32回転のグランフェッテを、甲に乗っかった状態で回ることは、恐らく無理です。
ただ、それを”甲が伸びて綺麗!”と錯覚している人が多いのも事実で、だからこそ、”甲を伸ばす”ということに、異常な憧れが生じているのかもしれません。
美しい甲の為に必要なことは、”強さ”と”柔らかさ”だと言えます。
両方が共存する必要があるのです。
片方しかなければ、どちらかは宝の持ち腐れです。
そして、その”強さ”と”柔らかさ”を兼ね備えた上で、自分にとって一番美しいラインを、全身で作りだす必要があると思うのです。
さて、漸く本題と思いましたが、また長くなりすぎたので、Part3へ続きます。
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