バレエという芸術世界の華やかさと楽しさに魅せられた人全員に共通するのが、”踊るのが楽しい”という気持ち。
その気持ち持ち続ける為には、怪我のないダンサー生活が必須です。身体への正しい知識と理解、それに基づく強い身体作り、バレエの基礎を大切にする姿勢。
そのために必要な情報をお届けします。
9月22日(祝・木)に、原宿GGで、祝日プログラムがあります。
15:50-16:50:ダンスコンディショニング
17:05-17:50:バレエ初中級バー
18:00-18:45:バレエ初中級センター
今回のコンディショニングのテーマは、
「内ももを使って踊ろう!」です。
「内もも(所謂、内転筋)」という、摩訶不思議な筋肉。
”内ももを使って!”と言われても、その感覚って、分かるようで分からない。
・内ももを使うってどういうことでしょうか?
・反対に、内ももが使えていない状態は、どういう状態でしょうか?
・また、内ももとは具体的にどの筋肉で、どのような使い方があるのでしょうか?
レッスンにおいて、内ももを注意する場合、2つの観点から見ています。
また、内ももの使い方には2種類あります。
例えば、”内ももで立つ!”というような注意を、きちんと理解し、バレエの動きの中に活かせているでしょうか?かなり怪しいのではないでしょうか。
また、”内ももを使いなさい!”と言われたら、頑張って寄せようとする人も多いと思います。
その結果、残念ながら、ターン・インになってしまいます。
二―・インにもなります。
しかし、内転筋を使って床を押すことが出来れば、骨盤からの引き上げ、そして背骨への繋がりを感じることも出来ます。
内腿を絞り上げながら立つ感覚が得られれば、アラベスク等にも繋がります。
という訳で、内ももという、分かるようで分からないエリアについて考え、エクササイズを通して感じ、実際のレッスンの中で使えるように練習しましょう。
その後、バレエレッスンを受ける方は、実際に動きの中で使っている感覚が得られるかを、考えながらやってみて下さい。
レッスンは、コンディショニングでやったことが意識できるような内容で構成しますので、考えたり、感じたりしやすいと思います。
都合つく方は、是非ご参加下さい。
最後に。
エクササイズクラスを紹介すると、色々な質問を受けます。
質問してくれることはとても嬉しいことだし、素晴らしいことです。
が、その内容で、その人の今後の展開が見えてしまいます。
「この人は上手く行くようになるだろう」「この人は難しいかも...」。
その違いはどこにあるでしょうか。
一度、考えてみて下さい。
「自分が次のレベルに進むためには、どうすべきか?」
そして、
「その為には、どのような質問をすべきか?」
身体は、常に変わり続けています。
毎日同じということは絶対にありません。
それを踏まえて、ステップアップできるように頑張りましょう。
佐野
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15:50-16:50:ダンスコンディショニング
17:05-17:50:バレエ初中級バー
18:00-18:45:バレエ初中級センター
今回のコンディショニングのテーマは、
「内ももを使って踊ろう!」です。
「内もも(所謂、内転筋)」という、摩訶不思議な筋肉。
”内ももを使って!”と言われても、その感覚って、分かるようで分からない。
・内ももを使うってどういうことでしょうか?
・反対に、内ももが使えていない状態は、どういう状態でしょうか?
・また、内ももとは具体的にどの筋肉で、どのような使い方があるのでしょうか?
レッスンにおいて、内ももを注意する場合、2つの観点から見ています。
また、内ももの使い方には2種類あります。
例えば、”内ももで立つ!”というような注意を、きちんと理解し、バレエの動きの中に活かせているでしょうか?かなり怪しいのではないでしょうか。
また、”内ももを使いなさい!”と言われたら、頑張って寄せようとする人も多いと思います。
その結果、残念ながら、ターン・インになってしまいます。
二―・インにもなります。
しかし、内転筋を使って床を押すことが出来れば、骨盤からの引き上げ、そして背骨への繋がりを感じることも出来ます。
内腿を絞り上げながら立つ感覚が得られれば、アラベスク等にも繋がります。
という訳で、内ももという、分かるようで分からないエリアについて考え、エクササイズを通して感じ、実際のレッスンの中で使えるように練習しましょう。
その後、バレエレッスンを受ける方は、実際に動きの中で使っている感覚が得られるかを、考えながらやってみて下さい。
レッスンは、コンディショニングでやったことが意識できるような内容で構成しますので、考えたり、感じたりしやすいと思います。
都合つく方は、是非ご参加下さい。
最後に。
エクササイズクラスを紹介すると、色々な質問を受けます。
質問してくれることはとても嬉しいことだし、素晴らしいことです。
が、その内容で、その人の今後の展開が見えてしまいます。
「この人は上手く行くようになるだろう」「この人は難しいかも...」。
その違いはどこにあるでしょうか。
一度、考えてみて下さい。
「自分が次のレベルに進むためには、どうすべきか?」
そして、
「その為には、どのような質問をすべきか?」
身体は、常に変わり続けています。
毎日同じということは絶対にありません。
それを踏まえて、ステップアップできるように頑張りましょう。
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前回(Part1とPart2)で、美しい甲の為には、
・Part1:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/657/
・Part2:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/658/
”強さ”と”柔らかさ”を兼ね備えた上で、自分にとって一番美しいラインを、
全身で作りだす必要がある。
というところまで来ました。
今回は、最初の”強さ”と”柔らかさ”の部分について考えます。
美しい甲を手に入れたい!という要望に対して、足底筋を鍛えよう!というのは、誰しも理解していることだと思います。
勿論、足底筋を鍛えることは、甲の為にも、そしてそれ以外にもとても大切です。
つまり、甲を支える足裏の筋肉がなければ、幾ら甲が出ていても正しくルルベやポアントで立つことは出来ないので。
解剖学的に言うと、筋肉は、一方が縮むと、その反対側は伸びます。
これを甲で考えてみると、甲が伸びるということは、その反対側の足底が縮む必要があるのです。だからこそ、足底筋を鍛えよう!ということになっているはずです。
また、人間の身体は、幾つもの骨で構成されています。
そのうち、足には、身体の4分の1の骨(約28個)が集まっています。
そして、足の甲は、一つの大きい骨ではなく、幾つかの小さな骨や関節で形成されているのです。
但し、これらの骨の形や関節の形は、生まれつき、甲が低いとか高いとか、足首が硬いとか緩いとか…ということがあります(鼻が高いとか、手足が長いとかと同じようなものです)。
でも、ということは、甲が無いわけではないのです。
骨は、余程の事が無い限り、きちんとあります。
さて、ここで、今一度考えてみて下さい。
「甲」は、”出す”ものではありません。
正しくつま先を伸ばす(脛からつま先までを真っ直ぐにする事)ということをした結果、「距骨」が滑り出てくるのです。
だから、甲を正しく出し、美しい足先までのラインを得る為には、
「足裏の筋肉を強化する」だけではダメで、同時に、「つま先を正しく伸ばす練習をする」ということが必要になるのです。
この「つま先を正しく伸ばす」というのは、自分の持っている関節を、きちんと動かして正しく使うということです。
この方法しか、美しい甲を手にすることは出来ないのです。
しかし、これが、とても難しいのです。
一方、甲を高くしたいという一心で、間違ったエクササイズをしている人を多く見かけます。
間違ったエクササイズをすることで、生まれながらに形成されている関節のバランスが崩れてしまいます。自分の身体のバランスを自ら崩してまで甲を出す必要はありません。
では、”きちんと足の関節を使う”為には、どうすれば良いのでしょうか?
先ずは、(1)足にある骨を、バラバラに使えるようになることです。
(但し、これは、骨や関節がまだ固まっていない若い年代の人と、大人から始めた人とでは異なります。これはとても大切なことです。ポアントを早い年齢で履かせることを善しとしないのも、その為です。)
そして、(2)甲を足の部分のことだけと思わず、全身をくまなく使うということです。
(1)足の骨をバラバラに使う
足には、骨が多く存在します。骨が多いということは、関節(骨と骨を繋ぐ)も多いということです。
そして、関節が多ければ多いほど、よく動く、柔らかく動く、細かい動きができるということです。
だからこそ、体の一番下で全身の動きを支える足は、柔らかく動きながら、微妙なバランスを取るという高度な働きが出来る仕組みになっているのです。
結果、”足で語る”ということも可能になるのだと思います。
話はそれますが、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ。
解剖学の研究家でもあった彼は、人の足について、
『足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である』
と述べています。
ダ・ヴィンチの死後、500年弱。
現代人(子供も大人も含め)の足は、ヒールなどの履き過ぎ、機能性の良い靴に守られ過ぎなどで、足本来の機能を果たしていません。
技術の進歩、時代の進化と共に、人の足はその力強さを次第に失い、危機的な状況になっています。
”98%の子どもは健康な足で生まれてくるが、60%の大人は足に障害を持っている”
と言われていますが、今は、10歳前後の子供でも、偏平足、外反母趾、浮指、様々な足の問題を抱えています。
ただでさえ、足の筋力不足は深刻な問題なのに、その問題を抱えたままレッスンを重ね、更に、ポアントを履くことを考えると...。
その先は自ずと想像がつくと思います。
足がとても重要なポジションを占めるダンサーであればこそ、足の重要性をもっと認識し、ケアと強い足を作ることを考えて行くべきだと思います。
という訳で、今回紹介したのは、足指の関節を一つずつ解す、中足骨を動かす、足関節を回すなどから始まり、足指を使う練習、足底筋を使う練習、足底筋を使ったままつま先を伸ばす練習など。
先ずは、体重が掛からない状態で色々なことをしました。
これらの感覚や注意点が分かった上で、FrogHand(フロッグハンド)、セラバンドなどを使って練習してみて下さい。
但し、ただ形だけ真似ると、使って欲しくない部分を使っていたり、代替動作が起こったりしている可能性もありますので、考えながらやってみて下さい。
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・Part1:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/657/
・Part2:http://ccba.blog.shinobi.jp/Entry/658/
”強さ”と”柔らかさ”を兼ね備えた上で、自分にとって一番美しいラインを、
全身で作りだす必要がある。
というところまで来ました。
今回は、最初の”強さ”と”柔らかさ”の部分について考えます。
美しい甲を手に入れたい!という要望に対して、足底筋を鍛えよう!というのは、誰しも理解していることだと思います。
勿論、足底筋を鍛えることは、甲の為にも、そしてそれ以外にもとても大切です。
つまり、甲を支える足裏の筋肉がなければ、幾ら甲が出ていても正しくルルベやポアントで立つことは出来ないので。
解剖学的に言うと、筋肉は、一方が縮むと、その反対側は伸びます。
これを甲で考えてみると、甲が伸びるということは、その反対側の足底が縮む必要があるのです。だからこそ、足底筋を鍛えよう!ということになっているはずです。
また、人間の身体は、幾つもの骨で構成されています。
そのうち、足には、身体の4分の1の骨(約28個)が集まっています。
そして、足の甲は、一つの大きい骨ではなく、幾つかの小さな骨や関節で形成されているのです。
但し、これらの骨の形や関節の形は、生まれつき、甲が低いとか高いとか、足首が硬いとか緩いとか…ということがあります(鼻が高いとか、手足が長いとかと同じようなものです)。
でも、ということは、甲が無いわけではないのです。
骨は、余程の事が無い限り、きちんとあります。
さて、ここで、今一度考えてみて下さい。
「甲」は、”出す”ものではありません。
正しくつま先を伸ばす(脛からつま先までを真っ直ぐにする事)ということをした結果、「距骨」が滑り出てくるのです。
だから、甲を正しく出し、美しい足先までのラインを得る為には、
「足裏の筋肉を強化する」だけではダメで、同時に、「つま先を正しく伸ばす練習をする」ということが必要になるのです。
この「つま先を正しく伸ばす」というのは、自分の持っている関節を、きちんと動かして正しく使うということです。
この方法しか、美しい甲を手にすることは出来ないのです。
しかし、これが、とても難しいのです。
一方、甲を高くしたいという一心で、間違ったエクササイズをしている人を多く見かけます。
間違ったエクササイズをすることで、生まれながらに形成されている関節のバランスが崩れてしまいます。自分の身体のバランスを自ら崩してまで甲を出す必要はありません。
では、”きちんと足の関節を使う”為には、どうすれば良いのでしょうか?
先ずは、(1)足にある骨を、バラバラに使えるようになることです。
(但し、これは、骨や関節がまだ固まっていない若い年代の人と、大人から始めた人とでは異なります。これはとても大切なことです。ポアントを早い年齢で履かせることを善しとしないのも、その為です。)
そして、(2)甲を足の部分のことだけと思わず、全身をくまなく使うということです。
(1)足の骨をバラバラに使う
足には、骨が多く存在します。骨が多いということは、関節(骨と骨を繋ぐ)も多いということです。
そして、関節が多ければ多いほど、よく動く、柔らかく動く、細かい動きができるということです。
だからこそ、体の一番下で全身の動きを支える足は、柔らかく動きながら、微妙なバランスを取るという高度な働きが出来る仕組みになっているのです。
結果、”足で語る”ということも可能になるのだと思います。
話はそれますが、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ。
解剖学の研究家でもあった彼は、人の足について、
『足は人間工学上、最大の傑作であり、そしてまた最高の芸術作品である』
と述べています。
ダ・ヴィンチの死後、500年弱。
現代人(子供も大人も含め)の足は、ヒールなどの履き過ぎ、機能性の良い靴に守られ過ぎなどで、足本来の機能を果たしていません。
技術の進歩、時代の進化と共に、人の足はその力強さを次第に失い、危機的な状況になっています。
”98%の子どもは健康な足で生まれてくるが、60%の大人は足に障害を持っている”
と言われていますが、今は、10歳前後の子供でも、偏平足、外反母趾、浮指、様々な足の問題を抱えています。
ただでさえ、足の筋力不足は深刻な問題なのに、その問題を抱えたままレッスンを重ね、更に、ポアントを履くことを考えると...。
その先は自ずと想像がつくと思います。
足がとても重要なポジションを占めるダンサーであればこそ、足の重要性をもっと認識し、ケアと強い足を作ることを考えて行くべきだと思います。
という訳で、今回紹介したのは、足指の関節を一つずつ解す、中足骨を動かす、足関節を回すなどから始まり、足指を使う練習、足底筋を使う練習、足底筋を使ったままつま先を伸ばす練習など。
先ずは、体重が掛からない状態で色々なことをしました。
これらの感覚や注意点が分かった上で、FrogHand(フロッグハンド)、セラバンドなどを使って練習してみて下さい。
但し、ただ形だけ真似ると、使って欲しくない部分を使っていたり、代替動作が起こったりしている可能性もありますので、考えながらやってみて下さい。
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前回、Part1では、
甲が出ない
甲を高くしたい
甲を伸ばしたい
という要望に対して、
・何故、甲を出す(高くする)ということをしたいのか?
・どの程度甲が出れば良いのか?(甲だけが出れば良いのか?)
・甲が出だとして、それをどうしたいのか?
ということを考える必要があると書きました。
今回は、考えた上で、では、どうするか?ということについてです。
先ず、バレエがスポーツではなく、芸術である以上、甲に対する要望は全て、
”見た目”を美しくしたいからということではないでしょうか。
そして、この”見た目”が、バレエにおける”美しいライン”に繋がるのだと思います。
そう、バレエは、”美しいライン”を求めている訳だから。
だから、甲を高くしたいというのも、結局は、”脚のラインを美しくしたい”ということです。
(甲が出ていなくても、バレエのテクニックの多くが出来てしまいます。)
ということは、ただ単に甲が出れば良いのではなく、また、甲だけが出れば良いのでもないはずです。
ただ、問題は”美しい”という価値観が、人それぞれ異なることです。
そして、忘れてはいけないこと。
それは、バレエは身体全体で表現する芸術です。
だから、脚だけに囚われるのではなく、身体全体の美しいラインを考える必要があります。
そして、もう一つ忘れてはいけないこと。
それは、美しいラインを手に入れたとしても、それを実際の舞台上で使えなければ全く意味がありません。
ボディビルダーのように、単に魅せるだけの筋肉と、実際に動くための筋肉が違うのです。
バレエは、その美しいラインを保ったまま、テクニックを熟す必要があります。
ということは、その為に必要な強さ(筋力)も、同時に兼ね備える必要があります。
バレエには、ゆっくりな動きも早い動きもあります。
アダージオなら美しいラインを保てても、早い動きになるとつま先まで伸びきらないのでは、意味がありません。
アレグロのジャンプで、床を圧して踏み切るだけの足裏の強さがなければ、空中で美しいラインを作ることは出来ません。
甲を伸ばすことだけを考えて、筋力強化を行わなかった結果、
キトリやジゼルのポアントでのホップが出来なくなった人もいます。
また、甲だけを伸ばしたことで、怪我しやすくなった人もいます。
「甲が伸びている」という場合、単に「甲に乗っかっている」だけの場合も多いし、それは即ち、引き上がっていないことを意味します。
32回転のグランフェッテを、甲に乗っかった状態で回ることは、恐らく無理です。
ただ、それを”甲が伸びて綺麗!”と錯覚している人が多いのも事実で、だからこそ、”甲を伸ばす”ということに、異常な憧れが生じているのかもしれません。
美しい甲の為に必要なことは、”強さ”と”柔らかさ”だと言えます。
両方が共存する必要があるのです。
片方しかなければ、どちらかは宝の持ち腐れです。
そして、その”強さ”と”柔らかさ”を兼ね備えた上で、自分にとって一番美しいラインを、全身で作りだす必要があると思うのです。
さて、漸く本題と思いましたが、また長くなりすぎたので、Part3へ続きます。
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甲が出ない
甲を高くしたい
甲を伸ばしたい
という要望に対して、
・何故、甲を出す(高くする)ということをしたいのか?
・どの程度甲が出れば良いのか?(甲だけが出れば良いのか?)
・甲が出だとして、それをどうしたいのか?
ということを考える必要があると書きました。
今回は、考えた上で、では、どうするか?ということについてです。
先ず、バレエがスポーツではなく、芸術である以上、甲に対する要望は全て、
”見た目”を美しくしたいからということではないでしょうか。
そして、この”見た目”が、バレエにおける”美しいライン”に繋がるのだと思います。
そう、バレエは、”美しいライン”を求めている訳だから。
だから、甲を高くしたいというのも、結局は、”脚のラインを美しくしたい”ということです。
(甲が出ていなくても、バレエのテクニックの多くが出来てしまいます。)
ということは、ただ単に甲が出れば良いのではなく、また、甲だけが出れば良いのでもないはずです。
ただ、問題は”美しい”という価値観が、人それぞれ異なることです。
そして、忘れてはいけないこと。
それは、バレエは身体全体で表現する芸術です。
だから、脚だけに囚われるのではなく、身体全体の美しいラインを考える必要があります。
そして、もう一つ忘れてはいけないこと。
それは、美しいラインを手に入れたとしても、それを実際の舞台上で使えなければ全く意味がありません。
ボディビルダーのように、単に魅せるだけの筋肉と、実際に動くための筋肉が違うのです。
バレエは、その美しいラインを保ったまま、テクニックを熟す必要があります。
ということは、その為に必要な強さ(筋力)も、同時に兼ね備える必要があります。
バレエには、ゆっくりな動きも早い動きもあります。
アダージオなら美しいラインを保てても、早い動きになるとつま先まで伸びきらないのでは、意味がありません。
アレグロのジャンプで、床を圧して踏み切るだけの足裏の強さがなければ、空中で美しいラインを作ることは出来ません。
甲を伸ばすことだけを考えて、筋力強化を行わなかった結果、
キトリやジゼルのポアントでのホップが出来なくなった人もいます。
また、甲だけを伸ばしたことで、怪我しやすくなった人もいます。
「甲が伸びている」という場合、単に「甲に乗っかっている」だけの場合も多いし、それは即ち、引き上がっていないことを意味します。
32回転のグランフェッテを、甲に乗っかった状態で回ることは、恐らく無理です。
ただ、それを”甲が伸びて綺麗!”と錯覚している人が多いのも事実で、だからこそ、”甲を伸ばす”ということに、異常な憧れが生じているのかもしれません。
美しい甲の為に必要なことは、”強さ”と”柔らかさ”だと言えます。
両方が共存する必要があるのです。
片方しかなければ、どちらかは宝の持ち腐れです。
そして、その”強さ”と”柔らかさ”を兼ね備えた上で、自分にとって一番美しいラインを、全身で作りだす必要があると思うのです。
さて、漸く本題と思いましたが、また長くなりすぎたので、Part3へ続きます。
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先日、FrogHand(フロッグハンド)を紹介しました。
それを購入した生徒さんから、使い方について詳しく知りたい!ということで。
子供から始めても、大人から始めても、甲に関する悩み?要望は、本当に尽きないようです。
甲が出ない人は、甲を伸ばそうと足先に力を入れたら、
・バナナ足になったり、膝が曲がったり
・脹脛に必要以上に力が入り
・脹脛がパンパンになったり
・攣ったり
します。
反対に、元々甲が出ている人もいます。
但し、この人達は、その甲を使い切るだけの筋力を付ける為のレッスンをしなければ、
・甲に乗っかって立つことになり、
・重心が低く太ももに負担が掛かり、
・異常に太腿や脹脛が発達したり
します。
また、甲があっても、甲を伸ばすという練習をしなければ、ポアントは斜め立ちになりやすいです。
とまあ、甲は、あってもなくても、悩みは尽きないのが現状です。
そんな悩みを解決すべく、色々なエクササイズに励んでいると思います。
しかも、世の中便利になったので、Youtubeなんかで色々な方法を見ることが出来ます。
その筆頭がセラバンドやタオルギャザーだと思いますが、正しくエクササイズできていますか?
見様見真似で、動きを何となく真似てるだけだと、所詮自己流です。
自己流でやった結果、足首の内側が痛くなったり、脹脛が緊張したまま筋肉を使ってし合ったり、踵近辺に痛みが出たり、アキレス腱を痛める人も多いので、とても注意が必要です。
折角頑張ってエクササイズしても逆効果なんて、とても哀しいです。
エクササイズは、くれぐれも正しくやらないと効果がありません。
そして、それ以上にとても大切なこと。
それは、
・何故、甲を出す(高くする)ということをしたいのか?
・どの程度甲が出れば良いのか?
・甲が出だとして、それをどうしたいのか?
ということが、しっかりと頭の中にあるかどうかです。
何かをするとき、漠然とやるのではなく、何の為に、どこまでやる必要があるのか?を考えてみて下さい。
なので、「上手な人は甲が出ているから」とか、「甲が出ていれば綺麗に見えるから」とか。
こういうのは、明確な理由ではないので、エクササイズをやっても上手く行きません。
そして、直ぐにダメなところを挙げて、誰かと比較したり、頑張っても骨格の問題等でこれ以上無理となります。
これ、単に自分への言い訳をして逃げているだけです。
じゃ、これらも含め、どうすれば?ということですが…。
長くなるので、続きは次回。
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それを購入した生徒さんから、使い方について詳しく知りたい!ということで。
甲が出ない
甲を高くしたい
甲を伸ばしたい
子供から始めても、大人から始めても、甲に関する悩み?要望は、本当に尽きないようです。
甲が出ない人は、甲を伸ばそうと足先に力を入れたら、
・バナナ足になったり、膝が曲がったり
・脹脛に必要以上に力が入り
・脹脛がパンパンになったり
・攣ったり
します。
反対に、元々甲が出ている人もいます。
但し、この人達は、その甲を使い切るだけの筋力を付ける為のレッスンをしなければ、
・甲に乗っかって立つことになり、
・重心が低く太ももに負担が掛かり、
・異常に太腿や脹脛が発達したり
します。
また、甲があっても、甲を伸ばすという練習をしなければ、ポアントは斜め立ちになりやすいです。
とまあ、甲は、あってもなくても、悩みは尽きないのが現状です。
そんな悩みを解決すべく、色々なエクササイズに励んでいると思います。
しかも、世の中便利になったので、Youtubeなんかで色々な方法を見ることが出来ます。
その筆頭がセラバンドやタオルギャザーだと思いますが、正しくエクササイズできていますか?
見様見真似で、動きを何となく真似てるだけだと、所詮自己流です。
自己流でやった結果、足首の内側が痛くなったり、脹脛が緊張したまま筋肉を使ってし合ったり、踵近辺に痛みが出たり、アキレス腱を痛める人も多いので、とても注意が必要です。
折角頑張ってエクササイズしても逆効果なんて、とても哀しいです。
エクササイズは、くれぐれも正しくやらないと効果がありません。
そして、それ以上にとても大切なこと。
それは、
・何故、甲を出す(高くする)ということをしたいのか?
・どの程度甲が出れば良いのか?
・甲が出だとして、それをどうしたいのか?
ということが、しっかりと頭の中にあるかどうかです。
何かをするとき、漠然とやるのではなく、何の為に、どこまでやる必要があるのか?を考えてみて下さい。
なので、「上手な人は甲が出ているから」とか、「甲が出ていれば綺麗に見えるから」とか。
こういうのは、明確な理由ではないので、エクササイズをやっても上手く行きません。
そして、直ぐにダメなところを挙げて、誰かと比較したり、頑張っても骨格の問題等でこれ以上無理となります。
これ、単に自分への言い訳をして逃げているだけです。
じゃ、これらも含め、どうすれば?ということですが…。
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今日のクラス(13時~)に参加する方は、またカエルちゃん持って来て下さい。
そして、今日は、それで足指を使えるようにした後、ターンアウトの為のエクササイズを
紹介します。
ターンアウトは、大腿骨を外旋させること。
でも、骨盤と大腿骨を切り離して使えないと、大腿骨を外旋させることは出来ません。
(その為のエクササイズも、以前紹介しました。知らない方は、クラスで質問して下さい!)
切り離さずに無理にターンアウトをしようとすると、結果、股関節の前側を開いてしまう、
若しくは、膝から下を捻じるということになりかねません。
そこで、下半身の骨格ラインを整えつつ、インナーマッスルを使って骨盤を安定させ、
股関節の回旋機能を向上させるためのエクササイズを紹介します。
この結果、膝関節の代償運動を改善することができます。
プリエアップで軸足がぐらぐらする人、
足を開いてプリエが出来ない人、
開いてプリエしても、ルルベアップする時にその足が6番になってしまう人...。
ルティレやクルピエのバランスを取ろうとして、バーを離した途端に体が回旋し
てしまう人、膝下のみをターンアウトしてしまっている人など…。
また、既に、膝や腰、足部に痛みを持っている人にも有効です。
更に、時間があれば、足部安定のエクササイズも紹介します。
これは、足底筋の協調エクササイズで、足部のアライメントが整い、コントロール力が
アップします。
3点で床を圧せない人、抑々床を圧せない人、足部のコントロール力をつける為にも、
このエクササイズは有効です。
バレエに限らずですが、一朝一夕には出来ません。
が、諦めずに地道に続けることが大切です。
骨格は変わらないけれど、筋肉や使い方は自分次第で変わります!
佐野
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そして、今日は、それで足指を使えるようにした後、ターンアウトの為のエクササイズを
紹介します。
ターンアウトは、大腿骨を外旋させること。
でも、骨盤と大腿骨を切り離して使えないと、大腿骨を外旋させることは出来ません。
(その為のエクササイズも、以前紹介しました。知らない方は、クラスで質問して下さい!)
切り離さずに無理にターンアウトをしようとすると、結果、股関節の前側を開いてしまう、
若しくは、膝から下を捻じるということになりかねません。
そこで、下半身の骨格ラインを整えつつ、インナーマッスルを使って骨盤を安定させ、
股関節の回旋機能を向上させるためのエクササイズを紹介します。
この結果、膝関節の代償運動を改善することができます。
プリエアップで軸足がぐらぐらする人、
足を開いてプリエが出来ない人、
開いてプリエしても、ルルベアップする時にその足が6番になってしまう人...。
ルティレやクルピエのバランスを取ろうとして、バーを離した途端に体が回旋し
てしまう人、膝下のみをターンアウトしてしまっている人など…。
また、既に、膝や腰、足部に痛みを持っている人にも有効です。
更に、時間があれば、足部安定のエクササイズも紹介します。
これは、足底筋の協調エクササイズで、足部のアライメントが整い、コントロール力が
アップします。
3点で床を圧せない人、抑々床を圧せない人、足部のコントロール力をつける為にも、
このエクササイズは有効です。
バレエに限らずですが、一朝一夕には出来ません。
が、諦めずに地道に続けることが大切です。
骨格は変わらないけれど、筋肉や使い方は自分次第で変わります!
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